10/3/2016

震災から1年間のパリでのチャリティーイベント記録映像

今年もこの時期になりました。改めてご協力頂いた関係者の皆様への感謝と、この動画にまつわる思い出を少しだけ。

日本のフランス大使館からの紹介でフランスフェア用にJAPONAIDEの紹介パネルを依頼され、商業施設のイベントでしたが石巻市ということでもちろんいつものように無償協力させていただきました。ただ、裏方であるボランティア団体の紹介パネルよりも映像の方が伝わるものがあるように思え、自らの首をシメたのでした。
それが可能だったのは、ずっと光くんが素晴らしい映像を撮りためていてくれたおかげです。ハードディスク2台分の膨大な映像にたじろぎましたが、いざ編集し始めると映像と音楽の力が引っ張ってくれて選曲もほとんど迷いませんでした。「なぜこの変奏曲?」とか「チャイコンは第一楽章が好きなのに」とか「ボレロを短くするな!」「そもそもカラコレが…」等々お叱りは多々あることでしょうが平にご容赦を。編集したのはもう3年以上前ですが当時はまだ想いが生々しく、正直言うと作業しながら泣いたりもしました。何故かフォーレが沁みて。

長めの動画ですがそれでも全てを紹介することはできませんし、もちろん他にもいろいろな団体や個人によるたくさんのチャリティーイベントが行われました。
最初のチャリティーコンサートはTomohiro Maedaくん主催で、会場から溢れそうなくらい大勢の人が集まりました。その後もトモくんはチャリティーし過ぎてだいぶ困窮したのではないでしょうか。特に最初の1年はみんな無理してましたね。思うところはそれぞれでしょうが、個人的には地震のない国に居るのだからせめて何かできることをしなければという思いに駆られていました。けれども、何もできないことも痛感していました。

そんな中、やはり音楽には癒しの力があるんですよね。音楽で食べていくのが難しい時代とはいえ、ミュージシャンは素晴らしいメチエだと思います。
佐渡さんをはじめご参加くださった大勢の音楽家の皆様、最初期からご尽力くださった指揮者の阿部 加奈子さん、USTREAM機材をご提供くださったFurukawaさん、パリ小町- Paris Komatchi -をはじめとする協力団体の皆様、サポートしてくださった数えきれないほどたくさんの皆様へ、5年の節目を迎えるにあたりまして改めて御礼申し上げます。