28/12/2016

痔で貧血になって入院した話

ストレスは身体の弱い部分に出るっていう話をどこかで聞いたけど、どうやらそういうことなんですね。
トイレに行く度に鮮血が出るっていうのが暫く続いていたところ、ちょうど帰国したのでクリニックで検査を受けたらヘモグロビンが6.4で男性の正常値(15前後)の半分以下しかないとのこと。
どうも調子が悪いのは貧血のせいか〜いや〜どうりで氷が美味しいわけだ〜、ということで紹介状を書いてもらい実家から最も近い東大病院を最短週明けに予約。それにしても帰国以来日に日に体調が悪化していて、もうまるで何もする気が起きない。新しいカメラの箱を開ける気力すらない、まるでうつのような状態。

病院の予約が明後日に控えた土曜日の朝、ついに気分の悪さがどうしようもない感じに。ヘモグロビンが低下した分、必死に身体に酸素を送ろうとしているらしく激しい動悸、拍動性の耳鳴り、目のかすみ、その他諸々で、いやこれ月曜日まで保ちそうもないなぁと困っていると、
「私なら救急車乗るけど」とヨメからの助け舟。自分からは言い出しにくいんだよね、心配させるから。
じゃあ乗ります(小声)ということで救急搬送されることに。
母からは「機嫌が悪いのかと思った」とのお言葉。いや機嫌じゃなくて体調が悪いの。
予約していた東大病院は週末ということで断られ、次に近い日本医科大学付属病院に運ばれた。

この日医大は僕が生まれた病院で、小学生の頃2年近く入院した勝手知ったる縁のある病院。集中治療室で生死の境をさまよい、2週間後にやっと一般病棟に移った日、病室の窓に見たこともないくらいたくさんの虹が出たのを思い出す。あれから数十年、また助けてもらうことになろうとは。
採血やCTなどひと通り検査を受けて、医師にヘモグロビンの値どうでしょうか?と尋ねると、
「けっこう衝撃的な値でした」とのこと。このときの数値は4.8だったと後日知り、帰国後いつもよりたくさん食べていたのにわずか4日間で1.6落ちたことに。こうなると食べものでは追いつかないようで。
そのまま即入院決定、刑期2週間の宣告を受けたのだった。

子供の頃1年11ヶ月入院していたC棟6階

日医大は大規模な改築中で新しく綺麗になっているんだけど、入院することになったC棟だけは昔のままで懐かしい。
まず輸血を受けたところ、それだけでかなり体調が回復するのを感じた。怪我でもない痔のせいで貴重な献血を頂くのは恐縮だけど、やっぱり血液凄い!超だいじ!エネルギーの源泉。
友人はパリで輸血されたらなんと髪の毛がチリチリになったそうで、そういえば僕も子供の頃の事故で大量の輸血を受けたらサラサラストレートだったのがどうしようもない癖っ毛になったんだけどやはり何か関係あるんだろうか。とりあえずこの貧血騒動で髪の毛が薄くなった気はするんだけど。

とにかく寝込んでしまうとあっという間に衰えて身も心も病人になっちゃうので意地でもトイレには自力で行くのだ。だけど入院したC棟5階のトイレはかなーり狭くて車イスで点滴を引きずってアコーディオンカーテンを閉めたり便座に乗り移るのが、慣れるまではかなりしんどかった。しかもおしっこする度におしりからは出血…。

自分では痔のせいですよとわかっているものの、病院としてはその他の出血がまず疑われるわけで、大腸内視鏡検査、そして人生初胃カメラもついでに受けることに。
検査前は当然絶食、空腹とはいえ点滴を受けているので辛くはないし断食環境としては理想的。
大腸内視鏡検査は若い女医さんの荒ぶるテクニックで何年か前に受けたときより痛かった。出血がないかどうか憩室を突かれまくったせいに違いない。結果は異常なしでひと安心。

胃カメラは鼻から入れるやつは苦しくないらしいけど残念ながら口からで、オエ〜ってなっちゃって涙出まくり。
検査中の解説によると「胃底腺ポリープがあるけどこれがあるとピロリ菌がいない場合が多いんだよね、安心感のある胃だね」とのことでこちらも異常なし。

入院したのは消化器内科だったので、この検査結果で(この患者、ウチのお客さんじゃないな)ってバレたのかその後看護師さんに放っておかれるようになった気がしなくもないけど、食生活byヨメの正しさが証明されたようで嬉しかった。
やはり痔が原因のようですねという結論に帰結するも、何か外科的な治療を施すほどではないらしく、単に出された薬を使い始めて3日で全く出血しなくなったのでした。

低残渣流動食

この結果、2週間の予定だった入院は1週間で済むことに。ただ、この入院で祖父の十三回忌・祖母と伯母の七回忌の法事に出られなかったことと、初めての中国地方への旅の予定が全てキャンセルになってしまったことは非常に残念無念…。

退院の日は入院の連帯保証人(同居の家族じゃダメなんですって)になってくれた近所の中学時代からの友人も再び来てくれて、ヨメに持ってきてもらった車を自分で運転して帰りました。今回の入院で改めて痛感したのは極力自分でやる、ということの大切さでしょうか。
(あと、痔はあなどれない、穴だけに)

それにしても今回「いや〜実は痔で」という話をする度に、
「実は私もなんですよ」というリアクションをけっこういただきました。(密かに育まれる連帯感)

鉄分チャージの甲斐あって、その後の検査でヘモグロビン値は11.2まで回復。外来の先生いわく、
「これで無罪放免というわけではなく、鉄剤の服用をやめたときに値が下がったらそれはどこかから出血してるっていうことなんで」との警告のお言葉。
そんなわけなので来年は出血大サービスはなるべく控えようと思います。


Comments (8) Filed under: 未分類 Tags: , — Kyo ICHIDA @ 4:48 PM

8 Responses to “痔で貧血になって入院した話”

  1. アキバK黒猫武闘派亀レス大好物w 28/12/2016 at 7:28 PM

    患者;センセー、お尻の、、その、、、入り口のトコが痛いんですけどぉ、、、。
    医者;まぁ、、、、、出口ですけどね、、、、、、、w

  2. 青目 2/1/2017 at 2:56 AM

    まぁ、そういうことでしたか、事情が分かりました。お見舞いコメントを・・・と、思ったけれど、前のコメントに笑って・・・気がそげた。ありがとう、出口。
    安心したところで新年を迎えられたことがなによりです。もう、氷ガリガリをやらなくて済むのね。放っておいても体は衰える・・・を、実感する身としては、若いから回復するんだな・・・と、うらやましい。
    とにもかくにも・・・あけましておめでとう。

    • kyo 2/1/2017 at 12:16 PM

      いや〜輸血や鉄剤の力を借りなかったら回復していないでしょうね、日々体力の衰えを感じています。固いものを噛りたい欲求は全くなくなりました。やはり脳の誤作動なのかも。どっちみち衰えちゃうなら放っておいちゃダメなんでしょうね、何とかせねば…。なにはともあれあけましておめでとうございます。

  3. アキバK黒猫武闘派 5/1/2017 at 2:25 PM

    出口の意外な人気に嫉妬w

  4. SEMI INDONESIAN 3/3/2017 at 8:10 AM

    インドネシア在住です。
    私も約5年前に同じような経験を当地でしました。
    異国での輸血に始まり、癌の可能性があるとかなんとか言われ眠れない夜を過ごしたことを思い出します。
    結局は私のみが知り得る 痔による長年の出血か原因だったのです。
    同じ様に胃カメラ、大腸内視鏡検査などありとあらゆる検査を実施
    その時大腸にあったポリープを3個くらい切除、病理検査は問題なしでした。

    • kyo 3/3/2017 at 4:16 PM

      コメントありがとうございます。
      異国での入院検査や輸血ともなればやっぱり不安になりますよね。
      「痔なんです」って言っても出血があるとどうしても深刻な原因が疑われてしまいますが、検査を受けるいい機会だったと思っています。
      問題がなくて良かったですね!