3/6/2026

なぜ母は癌になったんだろう?

100歳まで生きちゃったらどうしよう
母はよくそう言っては長生きすることを心配していた。
その度に「大丈夫だよ、いつかは死ねるらしいから」なんて冗談で返していたんだけど。
残念ながら母の心配は思ったよりずっと早く杞憂に終わってしまった。

そもそも、母は何故大腸癌になったんだろう?
祖父も祖母も癌で亡くなっている癌家系ではあるのだけど。
CTの画像を見せてもらったら、大腸の一部が明らかに分厚く肥大化していて短時間でできたものとは思えなかった。

大好きだった肉を一切やめてビーガン食を嗜好するようになっていた母。最初はダイエット目的だったけれど、ビーガン料理を研究するうちに(いつか藤井風くんに食べさせたい)という目標を持っていたようだ。

これお肉そっくりだから食べてみて!

そう言われる度にちょっとモヤっとしたのは、大豆や植物由来の食材をソーセージや挽肉そっくりにするには食品添加物が必要だろうから、それが身体によくない気がしたからだ。
菜食オンリーにしようと思えばできるけど、わざわざ肉に似せなくていい。
それに野菜中心の食事だとどうしても農薬の影響が相対的に大きくなるのではないだろうか。根拠のない個人の想像に過ぎないが。

あともうひとつ気になったことがあった。
お腹が空かないのよ」と常々言っていたことだ。
お腹が減らなくなるサプリのようなものを飲んでいたからで、それもダイエット目的なのだった。
飢餓状態になると働くというオートファジーが空腹にならないために働かなかったのではないだろうか。
オートファジーには壊れた細胞を食べて除去する作用があるらしい。

何か美味しいものを食べる度に、「あぁこれ、ぱとらに食べさせたかったね」と夫婦でよく話す。
もっと美味しいものを食べさせたかった、と。美味しいものが大好きな人だったから。
何を食べるか決めるのはいつも母の采配だった。キッチンは母の聖域であり、妻はアシスタントに徹していた。一年前の春の帰国では車椅子でテキパキ指示を出しながら料理していたのだけど。

いちだぱとら
2024年12月にヘルパーさんが撮ってくださった、遺影の元写真

  

Comments (0) その他 Tags: — Kyo ICHIDA @ 2026/06/03 17:24