藤井風さん初となるパリ公演を観にオランピア劇場へ。
今回アリーナがスタンディングなのもあって入場待ちの超長蛇の列!
ドセン狙いの人は前夜から並んだようです。気力もですが体力が凄い!
車椅子席は2階のPAブースの真後ろです。
エレベーターに案内してくれる劇場のお兄さんが、
「グッズ買う?」って訊いて待ってくれたおかげで、母からリクエストされたヨーロッパツアー限定Tも無事ゲットできました。
何しろ母は最高齢風くんファンを自称しており毎日せっせと推し活に励んでいるので、次回帰国時のお土産Tシャツを買うミッションがコンプリートできてひとまず安堵です。
コンサートは『まつり』のプレイバックイントロでメンバーが登場し幕を開けました。
オランピアではいつもPAさんが100dB超えないように気をつけてる様子だったのに、今日は荒ぶる日本チームが初っ端から111dBで警告赤ランプ点きまくり!
(え、大丈夫なの!?)って余計な心配をしちゃいました🤣
オランピアでこんな爆音はなかなかないかもw😅
観客の歓声だけで余裕で105dB超えちゃう大熱狂なので、これはもうしょうがないですよねw😆

このツアーはミニマルな4人編成なのがバンド感が強く出て良かったです。
心配性の母は「Yaffleさんが同行してくれれば超巧いから安心なんだけど」と言っていましたが(孫のヨーロッパツアーを心配する押しかけ祖母目線w)プレイバックとの同期演奏が多いとはいえサポートメンバーが居ないことでバンドとしての、特に風さんの演奏能力の高さが存分に際立っていました。
佐治さんのドラムもとても心地よかったです。
ダンサーがいないのもナイスですね。風さん自身が踊れるんだからそれで充分だし他は余計ってもんです。(個人の見解です)
graceのインド風ダンスとかキレッキレでしたよ!
そうそう、そのgraceの直前にちょっとしたハプニングが。
MC中に盛り上がったフランス人観客たちがホワイト・ストライプスのSeven Nation Armyの例のリフを歌い出したんです。
風さんは最初戸惑いつつも、
「Seven Nation Armyだよね?」ってギターのデュランさんに(弾ける?)みたいな合図をして、あのベースラインをピアノで弾いてくれました。優しい😂
これフランスあるあるのサッカー由来のチャントで、別にこの曲をリクエストしてる訳ではないんです。😅
フランス人ってコンサートに限らずスポーツ等のイベントでも盛り上がってくると何故かホワイト・ストライプスのSeven Nation Armyを歌うという奇妙な風習がありましてw
それを今日もやりおったんですw
風さんはなんで?って思ったのでは…あのベースラインをピアノでちょっと弾いてくれたけど😂…— KY0 (@KY0) July 10, 2025
でももしデュランさんがジャック・ホワイトのギターを弾いてたら風さん歌ってくれたかもしれませんね、そしたらそれはそれでまた大ウケして伝説になったことでしょう。😂
ファンカムの動画があったので貼っておきます。
フランス人の観客がどのくらい居たか母から訊かれましたが、このSeven Nation Armyの声量で判断してくださいw 歌ってるのはフランス人だけですからww🤣
観客の歌うキーに惑わされることなくちゃんとオリジナル通りE→C→Bのキーで弾いてるのがさすがですよね。
そしてフランスでも有名な『死ぬのがいいわ』では椅子席から立ち上がるフランス人も見受けられました。
この歌詞の言葉選びのニュアンスをどこまでフランス人が理解できるのかはわかりませんが、この曲を若くして書いたのは本当に凄いですよね。
たとえ歌詞が解らなくても各国の配信チャートで1位になるのも頷ける名曲であることは今更言うまでもありません。
そう、それに藤井風さんの創る楽曲は、若い頃バンドに明け暮れていた時期のある自分のようなおじさんの秘孔を確実に突いてくるんです。
思うにそれはコード進行に由来していて、往年のロック/AOR/ジャズ/ポップスファンには堪らない引用が散りばめられていることが大きいです。
単純な三声の和音はほとんどなく常に四和音で、繋ぎのコードも「あ〜それ気持ち良いよね!」ってなるような、奇をてらわずとも納得感が高くノスタルジックでもあり、とにかく的確に洋楽魂をワシ掴まれます。
風さんが子供の頃からたくさんの音楽を聴いて吸収してきた賜物ですよね。
そこにキャッチーなメロディーでイイ感じの歌詞が乗ってくるので無敵の相乗効果です。
秘孔を突かれても「オマエはもうタヒんでいる」とはならずに「僕らはみんな生きている」ってなるところがHEHNな風さんの魅力ではないでしょうか。すみません自分で自分に(オマエは何を言ってるんだ)とツッコんでます😅
MCで「I’m 27 years old」って言ってたので、早熟の天才ももう27歳という例の年齢なんですね。
決して27クラブに入会することなく、日本を代表するミュージシャンとして永く活躍して欲しいです。
(あ、そういえばこのツアーで27クラブメンバーのエイミー・ワインハウスをカバーしていましたね)
藤井風ファンというと女性が圧倒的に目立ちますが、実はオールド洋楽好きのおじさんの中にも隠れファンが多いのは間違いないです。
というわけで、とても楽しめる素晴らしいコンサートでした!
FUJII KAZE EUROPE TOUR 2025
2025年7月10日(木)パリ・オランピア劇場
セットリスト
- まつり
- 何なんw
- ガーデン
- 真っ白
- きらり
- damn
- Workin’ Hard
- 花
- Love Is A Losing Game(エイミー・ワインハウスのカバー)
- Love Like This
- grace
- 青春病
- 満ちてゆく
- Lonely Rhapsody → 死ぬのがいいわ
- Hachikō
メンバー
Keyboard & Vocal:FUJII KAZE
Guitar:DURAN
Bass:KOBY SHY(バンマス)
Drums:NORIHIDE SAJI
楽しく読ませていただきました。ありがとう〜〜
心を鷲掴みされるメロディーライン、懐かしさのあるメロディー。ホントにそうですね。うん、うん!強く頷きました。素晴らしいLIVEレポートをありがとうございます。