14/7/2025

おじさんから見た藤井風パリ公演

藤井風さん初となるパリ公演を観にオランピア劇場へ。
今回アリーナがスタンディングなのもあって入場待ちの超長蛇の列!
ドセン狙いの人は前夜から並んだようです。気力もですが体力が凄い!

車椅子席は2階のPAブースの真後ろです。
エレベーターに案内してくれる劇場のお兄さんが、
「グッズ買う?」って訊いて待ってくれたおかげで、母からリクエストされたヨーロッパツアー限定Tも無事ゲットできました。
何しろ母は最高齢風くんファンを自称しており毎日せっせと推し活に励んでいるので、次回帰国時のお土産Tシャツを買うミッションがコンプリートできてひとまず安堵です。

コンサートは『まつり』のプレイバックイントロでメンバーが登場し幕を開けました。

オランピアではいつもPAさんが100dB超えないように気をつけてる様子だったのに、今日は荒ぶる日本チームが初っ端から111dBで警告赤ランプ点きまくり!
(え、大丈夫なの!?)って余計な心配をしちゃいました🤣
オランピアでこんな爆音はなかなかないかもw😅
観客の歓声だけで余裕で105dB超えちゃう大熱狂なので、これはもうしょうがないですよねw😆

20250710 オランピア劇場
右のモニタの向こうにチラッと見える緑の数字がデシベルメーターで、99dBで文字色が変わり105dBを超えると警告赤ランプが点きます

  
このツアーはミニマルな4人編成なのがバンド感が強く出て良かったです。
心配性の母は「Yaffleさんが同行してくれれば超巧いから安心なんだけど」と言っていましたが(孫のヨーロッパツアーを心配する押しかけ祖母目線w)プレイバックとの同期演奏が多いとはいえサポートメンバーが居ないことでバンドとしての、特に風さんの演奏能力の高さが存分に際立っていました。
佐治さんのドラムもとても心地よかったです。
ダンサーがいないのもナイスですね。風さん自身が踊れるんだからそれで充分だし他は余計ってもんです。(個人の見解です)
graceのインド風ダンスとかキレッキレでしたよ!

そうそう、そのgraceの直前にちょっとしたハプニングが。
MC中に盛り上がったフランス人観客たちがホワイト・ストライプスのSeven Nation Armyの例のリフを歌い出したんです。
風さんは最初戸惑いつつも、
「Seven Nation Armyだよね?」ってギターのデュランさんに(弾ける?)みたいな合図をして、あのベースラインをピアノで弾いてくれました。優しい😂
これフランスあるあるのサッカー由来のチャントで、別にこの曲をリクエストしてる訳ではないんです。😅

でももしデュランさんがジャック・ホワイトのギターを弾いてたら風さん歌ってくれたかもしれませんね、そしたらそれはそれでまた大ウケして伝説になったことでしょう。😂

ファンカムの動画があったので貼っておきます。
フランス人の観客がどのくらい居たか母から訊かれましたが、このSeven Nation Armyの声量で判断してくださいw 歌ってるのはフランス人だけですからww🤣
観客の歌うキーに惑わされることなくちゃんとオリジナル通りE→C→Bのキーで弾いてるのがさすがですよね。

そしてフランスでも有名な『死ぬのがいいわ』では椅子席から立ち上がるフランス人も見受けられました。
この歌詞の言葉選びのニュアンスをどこまでフランス人が理解できるのかはわかりませんが、この曲を若くして書いたのは本当に凄いですよね。
たとえ歌詞が解らなくても各国の配信チャートで1位になるのも頷ける名曲であることは今更言うまでもありません。

そう、それに藤井風さんの創る楽曲は、若い頃バンドに明け暮れていた時期のある自分のようなおじさんの秘孔を確実に突いてくるんです。
思うにそれはコード進行に由来していて、往年のロック/AOR/ジャズ/ポップスファンには堪らない引用が散りばめられていることが大きいです。
単純な三声の和音はほとんどなく常に四和音で、繋ぎのコードも「あ〜それ気持ち良いよね!」ってなるような、奇をてらわずとも納得感が高くノスタルジックでもあり、とにかく的確に洋楽魂をワシ掴まれます。
風さんが子供の頃からたくさんの音楽を聴いて吸収してきた賜物ですよね。
そこにキャッチーなメロディーでイイ感じの歌詞が乗ってくるので無敵の相乗効果です。
秘孔を突かれても「オマエはもうタヒんでいる」とはならずに「僕らはみんな生きている」ってなるところがHEHNな風さんの魅力ではないでしょうか。すみません自分で自分に(オマエは何を言ってるんだ)とツッコんでます😅

MCで「I’m 27 years old」って言ってたので、早熟の天才ももう27歳という例の年齢なんですね。
決して27クラブに入会することなく、日本を代表するミュージシャンとして永く活躍して欲しいです。
(あ、そういえばこのツアーで27クラブメンバーのエイミー・ワインハウスをカバーしていましたね)

藤井風ファンというと女性が圧倒的に目立ちますが、実はオールド洋楽好きのおじさんの中にも隠れファンが多いのは間違いないです。
というわけで、とても楽しめる素晴らしいコンサートでした!

 

FUJII KAZE EUROPE TOUR 2025
2025年7月10日(木)パリ・オランピア劇場

セットリスト

  1. まつり
  2. 何なんw
  3. ガーデン
  4. 真っ白
  5. きらり
  6. damn
  7. Workin’ Hard
  8. Love Is A Losing Game(エイミー・ワインハウスのカバー)
  9. Love Like This
  10. grace
  11. 青春病
  12. 満ちてゆく
  13. Lonely Rhapsody → 死ぬのがいいわ
  14. Hachikō

メンバー

Keyboard & Vocal:FUJII KAZE
Guitar:DURAN
Bass:KOBY SHY(バンマス)
Drums:NORIHIDE SAJI

  

7 Responses to “おじさんから見た藤井風パリ公演”

  1. 匿名 16/7/2025 at 4:23 AM

    楽しく読ませていただきました。ありがとう〜〜

  2. 南雲ひとみ 16/7/2025 at 9:02 AM

    心を鷲掴みされるメロディーライン、懐かしさのあるメロディー。ホントにそうですね。うん、うん!強く頷きました。素晴らしいLIVEレポートをありがとうございます。

  3. 匿名 16/7/2025 at 3:33 PM

    あああ!パトラさんの息子さん!
    当時「花」は笑いました!

    で、
    j’ai 27 ans はネタです
    先月28歳になりましたが、
    3rd アルバムを27歳のうちにリリースしたかったのですが
    風さん本人以外の都合で延期。もう出来上がってるその「Prema」 リリース日の9月4日まで27歳でいることにしたらしいですよ

    • Kyo ICHIDA 16/7/2025 at 3:52 PM

      なんと、ネタだったんですね!www
      そっかぁ〜〜それでMCで笑いが起きたんですね?!
      教えてくださりありがとうございます!

  4. @gacchandai9 16/7/2025 at 4:19 PM

    Facebookの方で、お母様の投稿をいつも拝見させてもらってす。日本でグッズが即座に売り切れてたので、現地で買えて良かったですね。素晴らしい親子孝行されましたね(*^^*)
    blogも現地に行った感じになれてとても良かったです。
    ありがとうございました。