カーレースが趣味で車を何台も持っている十代からのバンド仲間が車椅子でも乗車しやすい車で来てくれて、早朝にもかかわらず羽田空港に送ってくれたんです。
はじめは辞退したんですよ、だって朝早いし悪いから。
それでもとにかく空港に行くから一緒に朝食でも食べようよって言ってくれて。
えっ、空港まで来てくれちゃうの!?なら別々に行くのも何だから、じゃあ一緒に、って甘えることになりました。
友人に空港に送ってもらうって凄く有り難いことだなぁとしみじみ。
ただ、みんなとても優しくて凄くよくしてくれるのに、いつも何の恩返しも出来ないのが実は切なくて。
もちろんそんなこと求められてないっていうのはよくわかるんだけど。
友人のように体力も財力もないしお役に立てないのが気になってしまって。
どうしても助けてもらうことが多いからか、なるべく人を煩わせたくないっていう気持ちが強いせいもあるかも。
でも友人曰く、パリで凄くお世話になってるからって。
いやいやいやいつも何かとお世話になってるのは遥かにこっちの方なんだけどね?
パリでは単に行きつけのお店に連れて行ったり、アパートで食事したりドライブしたりしただけだし。そもそもお世話したつもりもなくて。
それで気付いたんだけど、実はお互い単にやりたいことをしてるだけなんだよね。無理してるとかではなく。
だから恩返しとかしゃらくさいこと考えるより素直に頼って、懐かしい話して笑ったりして楽しめばいいんだなって。だってその時間は有限で、かけがえがないから。
そういうのが長い付き合いの友人の良さなんだろうね。ありがとう!