レコード盤をひっくり返す、という行為がふと懐かしくなった。
 面倒くさがりの僕としてはCDを取り替えるのすら実は億劫。やたら壊れるCDチェンジャーにも見切りをつけて、ご多聞にもれずコンピュータをジュークボックス化しているけれど、圧縮した音に耳が慣れちゃうのはなんか悲しい。
 だってMP3のシンバルの音はひどいし…、でも便利さにはかえられなくてAACで我慢…。
 じゃあアナログの音が良かったのかというと、まったくオーディオマニアじゃなくて拾ってきたようなプレーヤーしか持っていなかったせいかそんな気もしないんだけど、レコードにはCDにないありがたみがあった気がする。
 中学の頃、中間テストや期末テストが終わるやいなや必ず秋葉原の石丸レコードセンターへ行っていた。ここではレコードを買うとき、店員さんがレコードをジャケットから出して盤面に傷がないかどうか確かめさせてくれる。つやつやとシルキーな輝きを放つレコード盤はとてもデリケートなものとして大切に扱われた。
 CDの時代になってその儀式がなくなり、店員さんもだいぶ楽になったかも。
 そういえば中一の頃、クラフトワークのレコード盤を見て衝撃を受けたっけ。あまりにタイトなテクノのリズムが、なんと盤面にくっきり模様を浮かび上がらせていたもんだから。確か”MAN MACHINE”だったかな。
4/4/2004





 日本大好きなのにふと気付けば人生の三分の一パリ暮らしのUIデザイナーです。
車イスだけどバンドでドラム叩いたりもしてます。人生無理。
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