6/7/2006

引退を決めた選手たち

 

わびすけの夢にはときどき唐突に有名人がでてきて笑わせてくれるのですが、7月2日の夜の夢では家に招いたお客さまのなかにナカタがいて、例によって謎なレシピでもてなしたそうです。
その話を聞いた直後、ニュースを見たらナカタの引退発表があってもの凄く驚きました。
 
日本代表が今回のW杯で一勝もできず敗退したことよりもショックでした。
どうしてそんなにショックを受けているのか自分でもよくわからないのですが、何もする気が起きずぼーっとしてしまいます。
(何故、彼が伝えたかった至極当然な思いが周りの選手たちに伝わらなかったんだろう?)
実際のところはよくわかりませんが、彼のような経験を積んで来た選手のメッセージを真剣に理解しようとせず、逆に煙たがるような風潮があったとしたら日本代表がチームとして世界に通用しなかったのは無理もありません。他者から理解されないのはよくあることだとしても、仲間からも理解されないとなると……等々とりとめもなくぼんやり考えていました。
ずっとそんな様子の僕を励まそうとわびすけがとても手間のかかったスパゲッティ・ボロネーズを作ってくれましたが、効果の持続は10分くらい、食べ終わったらついまたぼーっとしてしまいました。


「そんなに悲しいことじゃないでしょ、死んじゃったわけじゃないんだから。これから可能性がいっぱいあるんだから」
夢の中でのナカタの表情はとても穏やかで吹っ切れたような、今までテレビ等では見たことのないイイ笑顔だったというわびすけ。
なるほど、言われてみれば学生時代から優秀だった彼が将来について (サッカーは若いうちしかできないけれど学ぶことはいつでもできる) と考えたとしたらとても理にかなった選択だったと思います。30前の引退はサッカー選手としては早いけれど、新しい挑戦のためにはいい時期かもしれません。
 
そう考えるとなんだか気分が楽になりました。彼のことだから今までとは違う形でまたきっと驚かせてくれることでしょう。これからも楽しみに一ファンとして見守りたいと思います。
そこへ、大きな大会の度に結果を予想し合う友人からメールが。
 
「それにしてもフランス!
いくんじゃないの?このままの勢いで。
まとまったフランス!なんてさあ’00ユーロ以来じゃないの?
メンツ的には凄い選手が勢揃いだからねえ。
 
日本もねえ…
中田引退の発表が早ければまとまったかなあ?」
 
ナカタが引退の決意を孤独な胸の内に秘めて戦ったのとは対照的に、ジダンは始めからこの大会で引退すると宣言していました。
敗退したらその時点で終わりであることをモチベーションにして。周りの選手たちもジダンとプレーできる最後のワールドカップで一試合でも多く戦いたいと願いながら。
そして先ほど終了した準決勝。やはり疲れからでしょうか、対ブラジル戦のときと同じチームと思えない程動けなくなり内容的には良くありませんでしたが相手のミスもあってとにかく勝利を掴みとり、ついに決勝進出を果たしました。
優勝の行方はわかりませんが結果そのものよりも、ジダンの現役最後の試合としてワールドカップの決勝戦という本当に特別な舞台が与えられたことを嬉しく思います。
 
98年はパリ長期出張中にフランスの地元優勝を目撃、2001年にフランス移民になり、2002年は一時帰国をして日本対ベルギーを観戦、六本木で騒いだりもしましたが、決勝トーナメントが始まると同時にフランスへ戻ったらW杯はすっかり無かったことに…。
今回のワールドカップはドイツに観戦に行ったことももちろんですが、奇しくも大好きな2人の選手が引退する忘れられない大会になりました。
 
それにしても外、騒いでます (笑)
98年には持ち得なかった感情ですが、今回はフランスが優勝したら僕たちも祝杯を上げたいと思います。
 


11 Responses to “引退を決めた選手たち”

  1. moriy

    もっとやれる感じがするのに引退する大選手って時々出るけど、
    さすがに中田は若いねぇ…。
    サッカーに疎くて、今回初めて知ったんだけど、
    彼はかなり頭が良かったらしいね。
    高校の時は東大進学かプロサッカーか….という選択肢だったとか。
    なんて言うか、
    単純に、出来の良い子は違うなぁ〜と。
    いや、冷めた視点でのやっかみ半分の物言いでは無く、
    出来が良い….つまり、自分に厳しい人は、さすが違う…と。
     
    つまるところ、
    まったく彼とは無関係の僕が彼の引退について思うところは、
    今の日本が偉大なサッカー選手をひとり失う寂しさより、
    次に彼は一体何をするのか?という期待や野次馬根性より、
    僕自身は、10歳以上も年下の彼とはまったく比較にならないくらい、
    死ぬまでの時間を無駄にすり減らしていることを感じてしまう。
     
    そして、そんな思いもありながら、
    今日もダラダラと生きていく自分を許してしまうオレ…(苦笑)

  2. kyo

    えっ、moriyくん凄く忙しそうなのに実はダラダラ!?じゃあ仕事手伝って (笑)
    冗談はさておき、それは僕も同じだしある意味みんなそうだよね。
    たくさんの人が自分は時間を無駄にしていると知りながらも、そうするしかない自分を許し生きているのかも。
    だからこそ自分には出来ない凝縮した時間を生きる中田のようなスーパースターを見たいんだよね。

  3. yoko

    ワタシも中田のニュースは、moriyさんと全く同じに受け止めました。(自分のことと考え合わせて)
    でも彼は潔いし、やはり方向転換するなら30前だと思うし、彼自身の人生にとってはこれからが楽しみなはず。
    チームのことは〜私はサッカーのことはさっぱりですが、〜ヒトの言う事は、だいたい聞けないものではないですか。自分が実際にリアルに体験しなければ。やっぱりそういう意味では、まだまだ日本選手は経験が浅いと思うし。
    きっと時期尚早だったんですよ。中田一人の力ではまだ。

  4. kyo

    yokoさん、遠いけど機会があったらmoriyくんを紹介していろいろ話したいです、盛り上がりそうだから!
    日本がなぜ弱いのか、では何が出来るのかに気づいていた人はもちろん少なからずいたと思うのですが、試合を見ると埋めがたい大きな差がつく原因の多くは実は些細なことから、主に精神的なものから来ていると感じました。(その背景には日本の教育方針とかも関係してる気がします)
    逆にどんな肉体的トレーニングを積んでも今後数年で日本人の身体がそうそう劇的に変わるわけでもありません。
    恐らく中田にとっては時期尚早ではなかったから、倒れこんだんでしょうね。。。
    でも結果はやっぱり時期尚早的。じゃあどうしたら?というと、天才ストライカーの出現を待つ!(爆)
    それにJリーグがアジアチャンピオンズリーグで常勝できるようにならないと、ですね。
     
    あと書き忘れましたが引退を事前に表明する考えは中田は毛頭持たなかっただろうという気がします。

  5. moriy

    >kyoくん

    ダラダラ生きてるから、仕事に流される訳ですわ。実際…(苦笑)
    しかもそんな感じで仕事を請けるんで、本意じゃ無い仕事をするハメになり、
    結果、作業もダラダラしてしまい、更に自分で自分の首を絞めるという、
    純粋で由緒正しき悪循環…。
    あぁ〜、ヤダヤダ。
    早くしないと人生何も達成感を得ないうちに終わっちゃうよ。

    「今日は死ぬには良い日だ」
    って、前にも話したインディアンの言葉を、
    ちゃんと噛み締めて生きないといけないなぁ….と思いつつ。

    今日も蒸し暑いなぁ…。仕事したくねぇ〜。
    やっぱりダラダラ…。

    >yokoさん

    初めまして。
    kyoくん曰く盛り上がるらしいんで(笑)、
    今度お会いする機会があったら、宜しくお願いします…m(_”_)m
     
    「神様の言うことは人間には解らない」らしいです。
    実際、中田のことを持ち出さなくても、普段仕事の現場でよく思います。
    「(コイツ、なんでオレの言ってることの意味が解らないんだろ….)」って(笑)
    この点だけは、僕も中田の気持ちが解ります。たぶん(笑)

    でも最近、どんなに相手が幼稚で理解力が無いとしても、
    やっぱり指導出来る人は指導しなくちゃいけないと思うんですよねぇ。
    少なくとも、同じ現場で何かを共有する相手の場合は。
    中々僕は出来ないんだけど…。
    そういう意味では、中田はもっといろいろ出来ただろうに….と思うし、
    時期尚早であるほど、彼の存在理由は大きいと思う訳です。
    まっ、サッカーのこと詳しく知らないですけど…。

    でも、人の人生だし、しかもよっぽど自分より考えている。
    他人が軽々しくあ〜だこ〜だ言うような話じゃ無いですね。
    生まれてスミマセン….m(_”_)m

    (笑)

  6. kyo

    そのインディアンの言葉にも通じるんだけど、かつて日本に武士道が生きていた頃は (いつの話だよ!) 少なくとも「準備ができていた」よね。(なかなか準備できてない人もいただろうけど)
    こと精神面に関しては失ってきてしまった良いものを取り戻すことも大切かなと。
    個人の生き方に関してはさぁ、もう自分に出来る限りのことをしていくしかないよね、仕事でも勉強でも指導でも説得でも (笑)
    そうすれば結果はどうあれ後悔はしないだろうけど、それがまた難しい!

  7. moriy

    > (なかなか準備できてない人もいただろうけど)

    切腹を命じられた武士の中にも、
    「ちょっと手がしびれてきて、小刀が握れなく…」とか、
    「もう一度最後にトイレに….」とか、
    「今朝大量に食べたイカの塩辛が、ハラから出て来ないかと…」とか…。
    散々言い訳して、中々切腹しようとしない武士も居たのかなぁ〜なんて、
    ドリフのコントみたいなことを想い描いてしまった…(笑)

    (この文は、本文と一切関係ありません)

  8. kyo

    あははは!ドリフっぽい!
    ハラキリという行為そのものには意味ないけどねー(苦笑)
    そういえばこんなジョークがあったよね:
    「切腹する人と
     介錯する人は
     切っても切れぬ仲」
    (この文も本文とは関係ありません)

  9. yoko

    盛り上がってますね!(笑)
    例のクレイマーさん対応(人にどうわかってもらうか)と、「ウェブ進化論」を読んで(人類の進化とは)を同時進行で考えているので、頭がごちゃごちゃして気の利いたことが書けそうにありません(笑)。
    あー市田亭(邸じゃなく、笑)で癒しのご飯が食べたいですよーそしていっぱいお話したいですーmoriyさん、ワタシたち死ぬ前に会えるかな?!北朝鮮ミサイルで日本はもうすぐぶっ飛んでしまうかもしれませんし。。。(笑)

  10. moriy

    最近読んだ本は、
    「国家の品格」と「祖国とは国語」(共に藤原正彦)と、
    「ダ・ヴィンチ・コード」と「天使と悪魔」(言うまでも無くダン・ブラウン)です。

    「国家の品格」は相当批判もあるけど、基本は武士道精神と、
    日本人とは何か?というところについて大旨同意。
    「祖国とは国語」は、読む必要無かった…。
    「国家の〜」と前半が大旨内容が同じで、後半はまったく関係ない随筆…。

    「ダ・ヴィンチ〜」は相当面白かったし、テーマ的にメジャー感があるんだけど、
    世間でちょっと言われてるように「天使と悪魔」の方が、ストーリー的には相当上です。
    こっちも映画化決定だそうで…。
    イメージは数年前のトム・クランシーのジャック・ライアン・シリーズだけど、
    どっちかと言えば、ロバート・ラングドンはインディ−・ジョーンズだね(笑)

    と、いきなり本の話しに….
    (これって、MIXIに書けって?(笑))

    >yokoさん
    是非、「北朝鮮沈没」という現実の封切りを待ち望んでいるんですが….(笑)
    いや、勿論個人個人に恨みはありません。
    若干の偏見はありますが(笑)
    (それは、もう2つある隣国に対しても…(苦笑))

  11. kyo

    え〜と、本?
    昨日読んだのは「きょうの猫村さん」と増島みどりさんのジーコやヒデの本 (爆)
    そういえばうちのおばあちゃん (88歳、活字中毒で映画中毒) も「天使と悪魔の方がはるかに素晴らしかったわよ」と言ってたなぁ。
    「ダ・ヴィンチ〜」は上巻で黒幕判っちゃうしねぇ。
     
    「北朝鮮沈没」の下手なシナリオとしては:ある日、北できのこ雲が上がり「核弾頭搭載のミサイル発射に失敗」「自らの核兵器で被爆」というニュースが。でもほんとーは爆発したのはロッキード・マーチン社製品・・・ありがち?(爆)
    どっちにしても迷惑な話だなぁ。
    (この文の後半は言うまでもなくフィクションです)