4/8/2001

ある方法論

先行者』についてシルさんから聞いた話。
あの傑作ゲーム (アイボやアシモがメーカーの要請で使用禁止になったのは本当に残念だけど) の3DCGとプログラミング部分をひとりでこなしているのは、弱冠18歳の彼の弟さん。Patraも以前から注目しているこの若くてクールなLightwave使いの弟さんにご馳走する機会をうかがっているけど、彼はなにしろ外出願望がない孤高のプログラマなのでまだ実現していない。それはさておき。
ふたりの会社『シルチョフ兄弟社』には全国のゲーマーから『先行者』について様々な要望が舞い込んでくる。そんなときシルさんは「あ〜またそんなワガママ言って」と思ってしまうこともあるそうだが弟さんは違っていて、
「全ての要望に応える方が簡単だから」と言って寡黙に反映させていくのだそうだ。
その興味深い方法論には感銘を受けた。日頃、より良い結果を目指してデザイナーとして戦う場合もあるけれど、時にはそういうスタンスも有効かもしれない。それでなおかつ個性や魅力が薄まらなければ凄く修行になると思う。
もっとも、デザインの仕事では全ての要望に応えるとダサくなってしまう場合も多いけど。

  

Comments (0) 未分類 Tags: — Kyo ICHIDA @ 2001/08/04 23:30