NAB(全米放送者連盟)

朝、待ち合わせ時間に1階のエレベーターホールへ降りるとロドさんがスロットをやっていた。
「どうですか?」
「出ないんだよね〜」
今日は NAB (National Associations of Broadcasters:全米放送者連盟) のコンベンションを視察。NABは規模がとても大きくて会場が2つに別れている。ヒルトンに隣接したラスベガス・コンベンションセンターでは放送・音響機器等ハードウェアを、ベネチアンに併設されたサンズ・エキスポセンターでは主にソフトウェア関連を展示している。今日はまずヒルトン会場でハードウェア関係を見学。
コンベンションセンター前にはラスベガス中のホテルからバスが来ており、全米はもちろん、日本やその他世界中の放送関係者がおしよせていて様々な言語が聞こえてくる。Internet World では事前登録によって現地での手続きが非常にスムーズだったのと対照的に、レジストレーションはすごく混雑していて長蛇の列だった。見るとお婆さんが一人ひとりに挨拶しながら受け付け作業をしていたりする。ロドさんと舟橋さんが並んでくださり、1時間くらいかかって入場バッジを受け取った。
それにしても会場は巨大で、そのスケールに圧倒される。
「とりあえず何があるかざっと見て回ろう」Samさんについて会場を巡る。放送に関するありとあらゆるものが集められていて、全部を把握するのは不可能なほど。
Samさんに紹介していただいて松下の開発したインタラクティブ・ビデオシステムのデモを見せていただく。動画がそれぞれ表示されている分割された画面を選択してビデオを呼び出すもので、録画・再生用の大容量ハードディスクが組み込まれたWindowsベースのシステム。美術館やショールーム等で映像ライブラリを見せるためのものだ。インターフェースをカスタマイズできるか質問すると、お馴染みのMacromedia Director でできるという。こういうシステムのためのインターフェース・デザインも面白そう!

遅めの昼食はフラミンゴ・ヒルトンの『はまだ』という和食店でカツ丼、親子丼。Samさんはこの後会議なので今夜は別行動に。一旦ホテルに戻る。
カジノの広さゆえ慣れるまでは乗るべきエレベーターがどっちなのかも判らず、スロットマシーンの上に飾られたムスタングのコンバーチブルを目印にしていた。このムスタングもスロットの賞品らしい。「これが当たっちゃっても持って帰れないぞ」なんておバカなことを想像してみたり。
ラスベガスへの移動で荷物を預けたときに旅行鞄のストラップが切れてしまったので、18時のロドさん・舟橋さんとの待ち合わせまで鞄を買いに行くことに。シーザーズ・パレスにはフォーラム・ショップスという大きなショッピングモールが併設されているのでとても便利。昨日空港で見かけた布製でハンドルが伸縮みするタイプを探す。ヴィクトリノックス製のものがあったので特徴を説明してもらう。荷物の量が多い場合にジッパーを外すと鞄の奥行を深くできるところが気に入り購入。品物は後で受け取ることにしてあちこちウィンドウショッピング。フォーラム・ショップスに入っているお店はシーザーズ・パレスふうのアレンジがしてあって面白い。例えばFAO Schwarzではキャラクターが古代ローマ人のコスチュームだったりする。Warner Brothers Studio Storeでは巨大トゥィーティーたちがローマ戦士の鎧を着ていた!

ロドさん・舟橋さんと合流、まだ夕食には早いので360度IMAXシアターを観に行くことに。これは球状のドームスクリーンに魚眼レンズで撮影された大パノラマを写すもの。迫力の映像にわびすけが酔ってしまった。やはり風邪の具合がよくないようだ。
服を買うロドさんについてバナナ・リパブリックへ。舟橋さんはリュックを、僕もシャツとコロンを購入。フォーラム・ショップスでばったり知り合いの方に出会ったロドさん。松葉杖をついたバイタリティ溢れるご老人だ。「私もね、去年までこれ(車椅子)に乗ってたんだよ、頑張ってね」と励まされる。後でどなたですかと尋ねたらお馴染みのぷらっとホームの社長さんだった。
この後ロドさんと舟橋さんは"Race for Atlantis"という3Dシミュレーション・ライドに乗ることに。[註1] コワい系が苦手な僕と体調の悪いわびすけは辞退して再び待ち合わせ。広場ではショーをやっていて黒山の人だかりになっていた。クライマックスは火柱がボーボー立って熱いほど。天井のアーチに雲が描かれているとはいえ屋内なので日本だったら消防法で許可が下りないに違いない。ショーが終わるとステージは何ごともなかったように噴水に戻って二度ビックリ。

夜のシーザーズ・パレス.このドーム内がIMAXシアター.ホテルの部屋はちょうどこのドームのネオンが目の前に見える場所だった.
イタリアンで夕食した後、ちょっとスロットでもということに。時刻は11時をまわったくらい。カジノをうろうろしているとSamさんが1$のスロットで遊ばれていた。数字は既に300ドルくらいになっている。さすが数々の伝説を持つSamさんだ。見よう見まねで僕達も感じのいいスロット台を探す。でもあたりまえだけど大当たりはなく、ちまちま遊ぶ。そろそろひきあげようかと言っていたらSamさんがいらして手に持ったコインのカップのうち一つを、これで運をつけてとわびすけにくださった。
伝説のSamさんラッキー・コインだ! Samさんが大当たりしたコインを皆に大盤振舞したところ、6人中5人もがその夜のうちに大当たりしたという。感謝して100ドル分くらいあるそのコインを使うとそれまでさっぱりだったわびすけは160倍をヒットした。大当たりじゃないけど凄い。僕もわずかながら増えてきた。やはりSamさんの身体からオーラのように幸運の電磁波が出ており、それがコインにものりうつっているのに違いない。このままこのコインを使い切る覚悟で賭ければ何かが起きそうな予感がするが、いかんせんわびすけは体調が悪く僕も眠い。コインのままとっておきたかったがそれでは持ち出せないので泣く泣く換金した時点で大当たりのツキを逃してしまったかもしれない。というか、逃しました。
そしてSamさんはこの後5ドルのスロットマシーンで1600ドルをヒット! ネバダ州に490ドルの税金を納めたそうだ。しかもSamさんの快進撃はそれだけに終わらなかった!

註1 全てに乗ると貰えるTシャツをロドさんがくださったのだが,そこには『オレは乗ったぜ〜!』みたいなことが書かれていた.つわもののお二人にはスリルが足りなかったそうだ.
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